[No.45]外資系企業に就職するために必要なスキルは英語力以外に何が挙げられますか?

・何が何でも自分に負けない気持ち・・・でしょうか。

・外資系企業は当然に、仕事をする仲間に、色々な国籍や宗教・性別の人がいます。日本人の常識や習慣が通じないのは日常茶飯事なので、多様性を理解して認める心の部分が大きいと思います。共通言語は、英語と数字なので、自分のしている事や実績をわかりやすく数値で表せる能力が重要かと思います。またキチンと自己主張しなければ、居ないも同然の扱いになる可能性があるので、会議等でも積極的に発言する姿勢も必要です。

[No.44]知的障がい者支援や社会保障に関わりのある仕事をしたいと思っています。特別支援学校の先生、札幌市役所の福祉課などを考えていますが、他にもこんな風に関われる仕事はありませんか?進路に悩んでいます。

・地方自治体であれば、札幌市に限らず、他の市町村であっても広く社会保障に関わりのある仕事ができるかと思います。例えば、知的障害者だけでなく、身体障害者の支援もあれば、母子家庭は父子家庭の支援もあります。さらには、高齢者医療や介護、生活保護の受給事務など様々な形での支援を実現することができます。そして、地方自治体は、公共の福祉の増進を図ることを目的とした団体ですから、質問者の方にとっては、そこに就職することは正に天職に就くことなのではないかとも思います。
ただし、地方自治体などから支援を必要としている方々は、毎日必死で生きています。つまり、その方々を日々支援していくというのは並大抵のことではありません。ですので、その点は十分に覚悟しておく必要があります。
そういう意味では、障害者支援施設でボランティアを体験するなどして、実際に経験を積むことが有用ではないでしょうか。

・私の父が、道立の養護学校に勤務していた立場から回答します。道立には、養護学校・聾学校・盲学校等があります。養護学校も障害の種類で三区分されています。それぞれ先生としての勤務には、原則、養護教諭の免許が必要です。また北海道の中には社会福祉課という部署があり、そこで福祉に関する行政を司っていたはずです。養護学校では、重い障害の生徒が亡くなったり、親が全く面会に来なかったり、と辛い現実を目の当たりにしたり、また大人になると性の問題も生じたりとキレイ事では済まされない現実があるので、この種の仕事は、生半端な気持ちでは勤まらない仕事です。まずはそういう現実を知る意味で、このような施設で働いている方にインタビューしたら如何でしょうか?

[No.43]今年一年生の商大生です。将来日本銀行で働きたいと考えてるのですがどの学科に進めばいいでしょうか?

・結論的には、どの学科でも良いかと思います。
それよりも大事なのは、将来日本銀行に入って何をしたいかなのだと思います。日本銀行に就職することがゴールなわけではないのですから、自分が入行した後に何をしたいかを明確なビジョンを持った上で、そこから逆算することが有用かもしれません。
そうすれば、大学時代に何を学ぶことが最適なのか・・・自ずと見えてくるはずです。

・ゼミに一年先輩で日銀内定者(実際は行かず)と一年後輩(入学年一緒だが一留・現在日銀勤務)がいますが、先輩の方は、財務会計のゼミで、学生時代はダブルスクールで会計士も目指していました。後輩の方は、社情のゼミでしたが、簿記は得意な人でした。あまり学科は関係ないと思います。両名とも知っていますが、頭の回転が速く、勉強だけでなく社会一般のことを良く知っておりコミュニケーション力の高い人たちでした。商大から日銀に入っても、残念ながら俗に言う「キャリア」採用ではないので、政策の立案・意思決定には加われません。人事上、明確に扱いが違います。私は、学生の時に、日銀の方にその事を聞いて、受けるのを止めました。自分が何をしたいのか、それが本当に出来るのかを考えて進路を決めるべきと思います。

[No.42]現在社会情報学科所属ですが、簿記の資格を取得すれば会計や経理等の事務職に就くことも可能でしょうか?

・簿記の資格を取れば、会計や経理等の事務職に就くことができるかというと、正直わかりません。性格的な向き不向きがあるからです。
ただし、会計や経理等の事務職に就くに当たっては、簿記の資格は有用であることは間違いないと思われます。
なお、社会情報学科所属であっても、簿記の資格を取得するには全く関係ありません。他の大学では数学や工学・理学などを専攻していた人が公認会計士になるケースは意外と多いですから、所属学科によって自分の将来の選択肢を狭めることは避けた方が良いと思います。
要は、本気で勉強するかしないか。それが一番大事なのです。

・学科をそこまで過剰に意識して就活することはないと思います。学科が何であろうが、何を学んだかが重要です。一方で、簿記を持ってるからや税理士科目合格しているからといって、必ず企業の経理職に就ける保障もありません。逆に、簿記の「ぼ」の字すら知らなくとも、経理部に配属されることもあります。経理や・事務職に拘るのであれば、企業でも、部門別で採用していたり、基本「部」を跨ぐ人事異動が無い会社を選ぶ必要があると思います。

[No.41]SEを目指して就活中ですが、大手企業だと札幌にニアショア拠点を置いていることが多く、「札幌にとどまる=ニアショア開発センターに勤める」必要を迫られます。ニアショアのメリットである「コストが安く済む」というのは、主に「人件費を抑えられる」ということでしょうか。だとすると日本が安価な中国に生産を任せるのと似た点があり、少しマイナスイメージです。

・公認会計士としての立場からすれば、「人件費を抑えられる」ということは間違いではないかと思います。
ただし、人件費の抑制という観点からだけでなく、企業は自己の成長のためにトータルコストを抑制しているのだとすれば、一定の人材を確保できるにもかかわらず固定資産投資が安価であることや災害などへのリスクヘッジなどの観点から、札幌が最適であるからこそ、拠点を置いているのではないでしょうか。また、中国などの外国にソフトウエア開発を任せないのは、言葉の壁もあるのでしょうが、それに加えて日本の技術を国内で開発したいという想いを大事にしているからこそではないかとも考えられます。
大事なのは、物事を複眼的に捉えて、プラスのイメージに変えることではないでしょうか。

・会社の経営陣として、過去の勤務会社で札幌にオフショア拠点を設けることを検討していました。札幌の理由は、主に、人件費抑制・賃借料抑制・自治体からの進出補助金・BCP(5大都市圏で巨大人の発生予測が一番低い)・優秀若年層多さの観点です。確かに人件費の抑制もありますが、東京都比べて15%程度であり、賃料が半分以下になったり・補助金がでることに比べれば、それほど大きな理由ではありません。しかも、現状の求人状況から考えて、優秀若年層の確保が会社の至上命題であり、安く人を取れるとの認識も変わりつつあります。確かに東京に比べれば、物価水準も違い安いのは事実ですが、スキルのある人は、市場性も高くなるので、一概に札幌オフショアにいることがマイナスにはなり得ないと言えます。

[No.010]三菱等の商社に就職したいのですが、商大のような地方大学からでも不利な点はないですか?

[回答]採用試験の時に、不利な点はないかと思います。
ただ、関東の学生と比較をして、OB訪問ができないなどの情報収集の面で不利になると思います。また、上司/部下の出身大学に興味を持つのは、最初の一瞬であり酒の肴程度の話です。仕事を進めていく上で気になったことはないですし、気にされたこともたぶんありません。

[No.009]金融関係に就職したいのですが、何が一番大変ですか?

[回答]まず大変なことはノルマです。

また、新たな取り組みを進める際、金融当局の方針やコンプライアンスがネックとなるのですが、どんな逆境に置かれても、あきらめず「考え抜く」モチベーションを維持することです。

さらに異動(転勤)が約3年周期であることも大変です。ある程度専門性を持っている場合は異動する回数は減る可能性はあるものの、異なる所属・仕事を行うことになります。しかし、それはとらえ方で代わるものです。新しい自分・人に出会える機会。同じ社内で転職をしているようなものと考えることもできます。

[No.008]起業に向けてするべきことは何ですか?

[回答]何で起業をするのか決まっている場合は、ビジネスモデルの再点検です。一定のタイミングで、自分がそのビジネスにかかりっきりにならなくても、収益を生み出すことができるか否かが重要です。

特に何で起業したいが決まっていないのであれば、経営コンサル業か人材紹介事業の会社に入社してたくさんの会社の事業をお金をもらいながら勉強することで視野が広まります。そのつながりで経営者からヘッドハンティングされることがありますし、やりたいことが見つかる可能性も高いです。士業を除くと人材紹介業界の出身者が独立し成功しているケースが多いと感じています。