・地方自治体であれば、札幌市に限らず、他の市町村であっても広く社会保障に関わりのある仕事ができるかと思います。例えば、知的障害者だけでなく、身体障害者の支援もあれば、母子家庭は父子家庭の支援もあります。さらには、高齢者医療や介護、生活保護の受給事務など様々な形での支援を実現することができます。そして、地方自治体は、公共の福祉の増進を図ることを目的とした団体ですから、質問者の方にとっては、そこに就職することは正に天職に就くことなのではないかとも思います。
ただし、地方自治体などから支援を必要としている方々は、毎日必死で生きています。つまり、その方々を日々支援していくというのは並大抵のことではありません。ですので、その点は十分に覚悟しておく必要があります。
そういう意味では、障害者支援施設でボランティアを体験するなどして、実際に経験を積むことが有用ではないでしょうか。
・私の父が、道立の養護学校に勤務していた立場から回答します。道立には、養護学校・聾学校・盲学校等があります。養護学校も障害の種類で三区分されています。それぞれ先生としての勤務には、原則、養護教諭の免許が必要です。また北海道の中には社会福祉課という部署があり、そこで福祉に関する行政を司っていたはずです。養護学校では、重い障害の生徒が亡くなったり、親が全く面会に来なかったり、と辛い現実を目の当たりにしたり、また大人になると性の問題も生じたりとキレイ事では済まされない現実があるので、この種の仕事は、生半端な気持ちでは勤まらない仕事です。まずはそういう現実を知る意味で、このような施設で働いている方にインタビューしたら如何でしょうか?